最近「マーベル疲れ」という言葉をよく聞きます。シリーズが多すぎて、全部追いかけないと楽しめない雰囲気になってきた、という声もよくわかります。ただこの映画、MCU初登場のチームなので予習なしで観られます。マーベルから少し離れていた方にも、入り口として丁度いい一本だと思います。
マーベルの新作、しかもファンタスティック・フォーと聞いて「またリメイク?」と思った方もいるかもしれません。私もそうでした。実はこのチーム、過去に3度映画化されてきた歴史があります。今回はMCUに初めて正式合流した記念すべき作品です。アベンジャーズたちと同じ世界線に、ついに登場しました。
登場するのは4人の仲間たち。身体がゴムのように伸縮する天才科学者リード、透明化の力を持つスーザン、炎をまとって空を飛ぶジョニー、岩のような怪力を持つベン。宇宙でのミッション中に事故で特殊能力を得た彼らが、地球を滅ぼそうとする巨大な敵ギャラクタスに立ち向かうお話です。
ただ、この映画の本当の魅力はそこじゃないと思っています。
とにかく世界観が気持ちいいです。60〜70年代のSFが想像していた「未来」ってありますよね。ロケットがあって、宇宙服があって、どこかノスタルジックなのに未来の話。「レトロフューチャー」と呼ばれるあの感覚が、この映画にはぎゅっと詰まっています。懐かしいはずなのに見たことがない、古いはずなのに新鮮。色彩もガジェットも細部まで丁寧に統一されていて、画面を見ているだけで心地よくなります。
正直なところ、アクションの盛り上がりはそこまで大きくありません。激しい展開を期待していると少し肩透かしかもしれません。ただ一人だけ、気づいたらずっと目で追っていたキャラクターがいます。スーザンです。大切なものか、世界かという究極の選択を迫られたとき、彼女の答えは「どちらも守る」でした。世論にバッシングされても曲げない。守るものがあるから強くなれる、ということをこんなに力強く見せてくれる人はなかなかいません。
SF映画の世界観が好きな方、非日常に浸りたい夜に、ぜひ。守るものがある方には、特に刺さる一本です。
疲れた夜の逃げ場として、悪くない選択だと思います。

コメント