プライベート・ライアン / 戦争は良くない、それでも人は人を助けようとする。

子どもの頃に観た映画で、ずっと記憶に残っているものがあります。プライベート・ライアンは、そういう映画です。

第二次世界大戦、1944年のノルマンディー上陸作戦。凄惨な戦場を生き延びたミラー大尉(トム・ハンクス)率いる8人の部隊に、ある任務が下ります。4人兄弟のうち3人がすでに戦死したライアン家の末息子、ジェームズ・ライアン二等兵(マット・デイモン)を敵地から救出して本国に帰せ、というものでした。1人を救うために、8人が命を危険にさらす。疑問を抱えながらも、部隊は前線へと向かいます。

まず冒頭のノルマンディー上陸シーンに、心の準備をしておいてください。リアルすぎて、人によっては気分が悪くなるかもしれません。これは戦争映画の演出ではなく、戦場の記録を見ているような感覚です。子どもながらに、スクリーンから目を離せなかったことを覚えています。

個人的に忘れられないのが狙撃兵のジャクソンです。子どもだったからかもしれませんが、その静けさとカッコよさに痺れました。戦争映画でこういう感情を持つのは複雑ですが、それも含めてこの映画が問いかけてくることだと思っています。

この映画の本当のテーマは、人が人を助けようとすることの意味です。たった1人を救うために命をかける。その行為が次の誰かに繋がっていく。戦争という極限状態の中で、それでも人と人は繋がっていられるということを、この映画は見せてくれます。

正直なところ、すべてを美しく見せる映画ではありません。悪い部分も、理不尽な部分も、全部見せてくれます。だから体力のある日に、覚悟を持って観てほしい映画です。

戦争を振り返る意味でも、定期的に観る必要がある一本だと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました