人との出会いで、人生が変わったことはありますか。この映画はそういう話です。
パリに暮らす富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、パラグライダーの事故で首から下が麻痺し、介護なしでは生活できない状態でした。新しい介護人を探す面接にやってきたのが、スラム街出身でつい最近まで刑務所にいた黒人青年ドリス(オマール・シー)。しかも彼、失業保険をもらうために不採用通知が欲しいだけという不届き者でした。それでもフィリップは、他の誰とも違う理由でドリスを採用してしまいます。実話をもとにした物語です。
■ この映画の一番の魅力
ドリスはフィリップを「障害者」として扱いません。同情もしないし、気を使いすぎることもない。ただ一人の人間として、フラットに接します。それがフィリップには何より嬉しかったのだと思います。差別も偏見も関係なく、ただ目の前の人を見る。そういうシンプルなことが、どれだけ人の心を動かすかを見せてくれる映画です。
■ 笑えて、泣ける
重いテーマなのに、全然暗くないです。ドリスのキャラクターがとにかく明るくて、笑えるシーンが随所にあります。笑いながら、気づいたら泣いている。そういう映画です。
■ こんな人におすすめ
全く違うふたりが心を開いて組み合わさることで、ひとりではたどり着けない場所に行ける。そういうことを感じたい方にぜひ観ていただきたいです。重い映画が苦手な方でも、これは大丈夫だと思います。
疲れた夜に観ると、誰かに会いたくなる映画です。

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